アカデミック・ジャパニーズ・グループ (AJG) 本文へジャンプ
お知らせ


満員御礼

24日の合同研究会は定員に達しましたので、申し込みを締め切りました。

日本語教育学会テーマ研究会
アカデミック・ジャパニーズ・グループ(AJG) 第26回研究会

 
アカデミック・ジャパニーズ・グループ研究会と協働実践研究会による
第1回合同研究会 開催のお知らせ


日本語教育のみならず,さまざまな学びの中で,協働としての実践,協働としての学習が,
広がってきています。その一方で,実践の中で新しい困難や迷いも生じてきます。
今回は,協働の実践を先駆的に行ってきたパネリストとともに,協働学習の現状を振り返り,
課題をあぶりだして,その克服策を考える集いを企画しました。さまざまな現場で協働学習を
実践されていらっしゃる方,これから実践しようと考えていらしゃる方に,幅広くご参加
いただきたいと思います。また,午前の部は,二つの研究会それぞれから4つずつ,計8つの
研究発表があります。当日は,所属研究会にかかわらず,どの発表も聞くことができます
(ただし会場定員の関係で発表ごとに事前申し込みをお願いしております)。
幅広い分野からのご参加,お待ちいたしております。


合同研究会世話人:
池田玲子 (東京海洋大学)
大島弥生 (東京海洋大学)
影山陽子 (日本女子体育大学)
佐藤勢紀子(東北大学)
舘岡洋子 (早稲田大学)
(五十音順)



日程: 2012年2月4日(土) 10時~17時30分

場所: 東京海洋大学品川キャンパス白鷹館

JR・京急品川駅またはモノレール天王洲駅から徒歩15分程度)



10時 受付開始

10:30-11:10 口頭発表A1A2K1K2
A1 大学院での専門日本語教育に協働学習を用いる意義における一考察
―自分が分からないところは何かに気付く協働学習のデザインの視点から―

神村 初美(首都大学東京大学院)
本研究は大学院における専門日本語教育に協働学習を用いた実践授業から、
大学院での専門日本語教育に協働学習を用いる意義についての一考察を示すものである。
大学院レベルであっても専門知識の理解及び解釈という課題においては
「自分で解決できない」場合がありその際、課題の読解を主軸にしたピア活動、
教師の具体例の提示、作文作成という四技能を駆使する協働学習を用いた
授業デザインが有用に作用することを考察した。

A2 英語母語話者のための日本語ライティングコースの実践報
山口 麻子(テンプル大学ジャパン

昨年度新設のJapanese Basic Writingコースは、当大学の英語ライティング
コースを参考に、レビューシートを使い、ピアレビュー、カウンセリング、自力添削
を通して作文力の向上を目指した。語彙力が伸びたという学生からの評価が得られ
た。Capstoneコース(日本語専攻の最終コース)では、前半を新聞読解力のための語
彙力をつけさせ、後半は各自が選択した記事の口頭発表、要約、そして2500~3000字
の論文を2回作成。新聞を通して日本社会を見る力、論文を書く力の向上を目指し
た。試行錯誤のコース運営であり、幅広く先生方のご意見をいただきたい。

K1 大学院生による研究生のためのアカデミック日本語教室の協働実践
―異なる教室活動のデザインや実践から形成された言語生態の比較―

張 瑜珊 (お茶の水女子大学大学院)

筆者は有志のゼミ生と協働で研究生のためのアカデミック日本語教室を2年間(春学期のみ)
連続企画・運営してきた。初年度実践では、研究計画書作成を目的としスキル養成を
活動としていた。次年度実践では、内的言語をまず養成していくことを重視していた。
教室内で一緒に教壇に立つ大学院生らにとっては、異なる教室活動のデザインや実践を
巡って、準備・反省会の話し合いからどのような言語生態が作られてきたかを研究課題とする。
その結果、初年度実践では、大学院生間には、スキルに関する知識確認の談話、
自分の研究状況について語り合う場面が観察された。受講生に関しては宿題の怠慢が
研究計画書作成に至らなかったという言及が見られた。一方、次年度実践では、
内容重視の授業であるため、目に見えない出来栄えへの困惑、提供する材料の検討、
研究生支援に対する自分の関与の仕方についての談話が見られた。
また、教師コミュニティーには、新旧メンバーが混在するため、言語による十全参加の
調整活動が行われた。

K2 社会参加をする「表現」授業
―留学生の大学コミュニティーへの働きかけを授業の現場と捉えて協働を省察する―

江原 美恵子(聖学院大学 基礎総合学科 日本語予備課程)

本稿は留学生予備課程における「表現」授業実践の省察である。留学生の日本語での
コミュニケーション能力育成を考えた場合、教科書での教室授業だけにその解決を
見出すには限界がある。人は関係性の中で生きていくものであり、そこには
社会があるからだ。教室空間をそのままコミュニティー空間へ開放する授業を
組み入れられれば、コミュニケーションを必然として学ぶことが可能となる。
筆者は、表現授業の目的を、「なぜ自分は日本語で表現するのか」を学生が考え、
その必然を見出すことにおいた。そこには「社会と関係する自己」がいた。留学生は、
大学というコミュニティーの一員ではあるが、ともすればお客様的な存在として、
コミュニティーに溶け込まない生活が営まれることもある。本実践ではコミュニティーに
働きかける行為=「学園祭への参加」を授業の軸とし、その過程で起こる摩擦、対話、
協働の総体を表現の現場と捉えて授業を進めた。
現場で起こった協働、起こらなかった協働を省察する過程で、協働は学生の言葉の学び、
コミュニケーション行為に必須であることが判明してきた。


11:15-11:55 口頭発表A3A4K3K4
A3 自己評価がパフォーマンスに与える影響
小笠 恵美子・中村 フサ子・斉木 ゆかり(東海大学)

中級の会話のクラスで、学習者の自己評価を行った。ロールプレイで会話をする前に、
学習者は自身の発話の問題点やその日の目標を書くという活動と、会話の後に
自分の発話を振り返る活動を繰り返した。発話はmoodleで記録した。これらの活動の結果、
自己評価活動で書かれた内容に気をつけて発話している様子がうかがえた。
一般的に、自己評価の意義は、自律学習の一環として自己の発話のモニターが
挙げられていたが、発話にも影響を与えることが認められた。

A4 文系研究生(留学生)を対象とした大学院入試論述対策講座の授業デザインとその実践
松田 佳子(金沢大学 研究国際部国際課)

本発表では、2011年度後期に金沢大学ライティング支援室が開講した短期講
座「文系研究生のための大学院入試論述対策講座」の実践報告を行う。本発表では、
まず、講座の目的、内容、方法を実際の教材例と学習者の文章を示しながら紹介す
る。また、学習ポートフォリオを取り入れた意図やその活用方法も紹介する。最後
に、大学で求められるアカデミック・ジャパニーズ能力としてどのような力をどのよ
うな方法で育成することが求められるのかを本実践から得られた見解や課題をもとに
述べる。

K3 持続可能性教育としての日本語教育を通じた世界認識の協働的構築
―EPAと自己の関連を考える活動から―

鈴木 寿子(お茶の水女子大学)

近年のグローバル化の世界変動は日本語教育にも大きな影響を与えている。
2008年に結ばれたインドネシアおよびフィリピンとの経済連携協定 (EPA)により、
両国から看護師・介護福祉士の受け入れが始まり、医療福祉分野の労働移民という観点が
浮上した。看護師・介護福祉士候補者への日本語教育の必要性も大きな議論を呼んでいる。
では、日本語教育学を学ぶ者が、こうしたグローバルな変化を理解し、日本語教育の変化と
日本語教育に関わる自己を結びつけるには、どのようにしたらよいだろうか。こうした議論に
直接関わりがないとみなすことなく、自己との接点を見出す方法として、筆者は持続可能性
教育としての日本語教育に、そのための活路を見出し、自己を起点として、日本語教育に
関わるものとしての世界認識を構築するための活動を実践した。『「持続可能な日本語教師
とはどのような日本語教師か」を考える教室』と題した、2011年4月から7月までの全11回の
活動であり、現職日本語教師、院生、大学院進学希望者等、立場や国籍も異なる
メンバー15名が参加した。今回はその一部として、第8回目(6月17日)に行った
「EPAと自己のつながりを考える」の活動を報告する。当日の議論や参加者の
ふり返りシートの分析から、EPAに関するそれぞれの立場を確認しながら、
世界で何が起こっているのか、それと自己はどのように関係があるのかを話し合い、
自己認識を深めていく過程が見られた。参加者の学びの詳細は当日報告する。

K4  ベトナムにおけるピア・フィードバックの可能性
―「話す授業」に関する教師の意識調査から―
NGUYEN SONG LAN ANH (グエン ソン ラン アイン )

(政策研究大学院大学・国際交流基金日本語国際センター
日本言語文化研究プログラム博士課程)

本研究は、これまでのピア・レスポンスでの先行研究の知見を、話す授業に援用し、
ピア・フィードバックの効果と教師の役割について検討するものである。
教師の役割に着目した研究に、黒田・松崎(2006)、前野(2009)、田中(2010)等が
あり、これらの研究から、①教師はフィードバックの方法を指導する必要があること、
②フィードバックに関する教師の教示がピア・フィードバックに肯定的に影響する
可能性があることが分かった。発表者は、ピア・レスポンスの成果を、同じ産出技能
である話す授業(「即興スピーチ」)に取り入れるため、ベトナムの大学で3週間(全7回)の
実験授業と成果発表(1時間)を行った。ベトナム人教師と日本人教師を対象に、
授業観察記録シート(6名)、インタビューデータ(4名)、質問紙調査(19名)から、
ピア・フィードバックの可能性や実施する上での疑問点等について調べた。
分析の結果、「考えがまとまる」などの理由から、積極的に受け入れたいと
考える教師が多かった。一方で、教師の役割は何か、学生にすべてを任せても
いいかという意見も少なくなかった。これは、「知識や情報を教えない教師が
教室にいる意味があるのか」(池田2010)というピア・レスポンスの見解と
一致するものであった。

12:00-13:00 昼休み

13:00-13:30 両会個別の会員報告会・総会


パネル・ディスカッション 「アカデミック・ジャパニーズと協働学習:現状と課題


13:30-13:40 
趣旨説明(池田玲子氏・東京海洋大学)

 (各報告15分程度+質疑=計20分)


13:40-14:00 
「協働学習とアカデミック・ジャパニーズをめぐる現在の状況」

舘岡洋子氏(早稲田大学)


14:00-14:20 
「協働学習をめぐる先行研究の流れ」

原田三千代氏(桜美林大学)


14:20-14:40 
「留学生へのアカデミック・ジャパニーズ教育の中での協働学習」

田中信之氏(北陸大学)


14:40-15:00 
「日本人学生へのアカデミック・ジャパニーズ教育の中での協働学習」

トンプソン(平野)美恵子氏 (東京海洋大学)


15:00-15:20 全体での質疑応答と問題提起的な討議

15:20-15:30 休憩

15:30-16:10 グループ討議(対象者別の4人グループを作り,課題の共有を行います)

16:10-17:00 全体討議

17:30 懇親会(品川駅近辺のレストラン)


*大学の中やすぐそば(徒歩10分程度以内)に食事をするところがありません。
昼食はご持参が便利です。



参加費:

アカデミック・ジャパニーズ・グループ会員:無料

協働実践研究会会員,および両会の非会員:500円



申し込み期間と方法:

申込は12月20日に開始します。

アカデミック・ジャパニーズ・グループ会員,協働実践研究会会員はそれぞれのHPから
お申し込みいただけます。
両会の非会員,または両会の双方の会員は
どちらのHPから申し込まれても結構です。

会場の都合により,申込時にどの口頭発表を聴くかご登録をお願いいたします。

各口頭発表の会場定員を超えたところから,申込を締めきります。



懇親会(品川駅近辺3500円程度)も事前申し込みになります。

申し込み後のキャンセルは,前々日までにお願いいたします。

(当日キャンセルは参加費を頂戴いたします)



お問い合わせ: 大島弥生  yayoi(あっとまーく)kaiyodai.ac.jp  03-5463-0646


26
回研究会 世話人  
大島弥生 (東京海洋大学)
影山陽子 (日本女子体育大学)
佐藤勢紀子(東北大学)




定員に達しましたので、申し込みを締め切りました。




参加申し込み

先着順

受付期間 2011年12月14日(金)~2012年1月27()
受付期間中でも、定員に達した場合は受付を終了させて頂きます。

下記のアイコンをクリックすると参加申し込み画面が表示されます。
お名前、ご所属、会員・非会員の別、懇親会参加の有無を記載の上
送信ボタンを押してください。